モノが増えた理由を考える
私の母は、一人暮らしを始めてから10年以上が経ちました。4人家族で暮らしていた頃の家には、家族全員で使うスペースとモノがあり、それなりに整理されていました。しかし、ひとり暮らしになると、その状況は大きく変わっていきました。特に増えたのが衣類です。クローゼットやタンスは、母の衣類で埋め尽くされていました。
では、なぜ一人暮らしになってから衣類が増えたのでしょうか?いくつかの理由を考えてみました。
1. ショッピングの習慣が変わった
まず、一人暮らしになると、家族のために買い物をする必要がなくなります。そのため、ついつい自分のために洋服を買うことが多くなったのかもしれません。特に母は、チープな似たようなデザインの服をまとめて購入する傾向がありました。「これくらいなら買ってもいいか」と気軽に買い足すうちに、気がつけば同じような服がクローゼットを埋め尽くすようになったようです。
2. 物を手放すタイミングを失う
家族がいた頃は、季節ごとに衣替えをして古い服を整理することがありました。しかし、一人になると、その習慣がなくなり、着なくなった服もなんとなくクローゼットに残り続けます。昔の服を処分する理由がなくなる一方で、新しい服は次々に増えていくので、結果としてモノが溜まってしまいます。
3. 孤独感を埋めるための消費
一人暮らしには、時折、孤独感が伴います。母も、寂しい気持ちを感じたとき、ショッピングに出かけて気分転換を図ることがありました。買い物をして新しい服を手に入れることで、一時的な満足感や楽しさを感じられるのかもしれません。こうした「つい買い物してしまう」感覚は、多くの人が経験することかもしれません。
4. 『増やさない』という意識
一度増えたモノを減らすのは容易ではありません。特に思い出が詰まったアイテムや、安価で購入した服は「まだ使えるから」と手放しにくいものです。その結果増え続けた衣類ですが、減らすよりも増やさないを意識して今は買わないようにすることに意識を向けています。
まとめ
こうして考えると、ひとり暮らしになることで、モノが増えていった背景には様々な理由があることがわかります。一人の生活だからこそ、日常の中で少しずつ整理することが大切なのですが、年齢を重ねると難しくなるようです。
そんな時こそ、周りのサポートが必要だということを実家の片付けを通じて強く感じました。
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