私が考えている終活の1つに財産整理と遺言書の作成があります。財産整理は大体できたのですが、遺言書はハードルが高くて手がつけられていません。エンディングノートと同時進行できるかなと考えています。
財産整理とは?
財産整理とは、自分の所有する財産を把握し、整理して、後に残す準備をすることです。
1. 財産の把握
現金、預貯金、不動産、株式、保険、車、貴金属などをリスト化します。また、借金やローンといった負債も含めることを忘れないようにします。
2. 不要なものの整理
家庭内にある不必要な物品や不要な契約(例:使っていない会員制サービスやサブスクリプション)を解約することで、家族の手間を減らせます。
3. 名義の確認
不動産や預貯金口座などの名義が正確であるか確認します。旧姓のまま放置している場合や名義が他人のものになっている場合は、早めに修正が必要です。
遺言書を作成するメリット
遺言書を作成することは、自分の希望を法的に確実に反映させる手段です。特に以下のようなケースでは、遺言書が非常に有効のようです.
1. 遺産分割のトラブル防止
遺産分割を巡る家族間のトラブルは珍しくありません。遺言書があることで、分割内容を明確にし、不和を防ぐことができます。実際に親の代で揉めているのを見て嫌な気持ちになりました。
2. 特定の人への配慮
家族の中で特に経済的に困っている人や、世話をしてくれた人に優先的に財産を渡したい場合、遺言書に記載することで実現できます。
3. 相続分についての希望の実現
法律で定められた相続分とは異なる形で財産を分配したい場合は、遺言書が必須です。
遺言書作成の基本的な流れ
1. 専門家に相談する
弁護士や司法書士に相談することで、法的に有効な遺言書を作成できます。特に複雑な財産構成がある場合や、特定の希望がある場合は、プロのアドバイスを受けることが重要です。
2. 自筆証書遺言 vs 公正証書遺言
遺言書には大きく分けて自筆証書遺言と公正証書遺言があります。自筆証書遺言は自分で作成できる手軽さが魅力ですが、形式不備や偽造のリスクがあります。一方、公正証書遺言は公証役場で公証人の立会いのもと作成されるため、法的な信頼性が高いです。
3. 定期的な見直し
財産状況や家族構成の変化に応じて、遺言書の定期的な見直しも必要だと思います。
実際に取り組む際のポイント
1. 家族と話し合う
財産整理や遺言書の内容について、事前に家族と話し合うことも必要だと思います。そのためにも自分の考えを整理していくのが先決だなと感じています。
2. エンディングノートの活用
遺言書ほど法的拘束力はありませんが、エンディングノートに自分の希望やメッセージを記しておくことで、家族に心の準備をしてもらうことができそうです。法定相続通りの予定ならエンディングノートだけで大丈夫かもしれません。
3. 早めに取り組む
健康なうちに取り組むことで、落ち着いて十分な検討ができます。また、認知症などで判断能力が低下した場合、遺言書が作成できなくなるリスクがあります。これは親の終活でも同様です。体調を崩すと終活どころではないし、死を連想する話題に触れるのが難しくなります。
最後に
財産整理と遺言書の作成は、単に自分の財産を分けるための作業ではなく、家族への思いやりを形にする行動だと思います。時間をかけて丁寧に準備をすることで、遺された家族が安心して暮らせる未来を築くことができます。
財産(と呼ぶほどの資産ではないですが)整理は大体済んだので、エンディングノートを進めながら遺言書についても考えてみたいと思います。
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