プレ終活と終活

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70代の母の終活と40代の私のプレ終活

「終活」という言葉には少し重い印象を受けますが、「プレ終活」は気軽に始められる未来への準備です。という記事を見て初めてプレ終活という言葉を知りました。70代の母と40代の私がそれぞれ取り組んだ内容を振り返ると、その違いと共通点が見えてきました。親子の実体験を通して、終活とプレ終活の違いをお伝えします。

母が取り組んだ「終活」

母が終活を始めたきっかけは、親しい友人の他界でした。「残された家族が困らないようにしたい」と考えた母は、70代から具体的な準備を進めました。その姿勢は私にとっても多くの学びをもたらしてくれました。

母の終活の具体例

1. 持ち物の整理

長年使っていなかった物や不要な物を少しずつ処分。整理の過程で出てきたアルバムや思い出の品に一緒に目を通し、母の人生の一端を知る時間にもなりました。

2. エンディングノートの活用

母は自分の医療や葬儀に関する希望、家族へのメッセージをエンディングノートに記入。これにより、母の考えを具体的に知ることができました。

3. 財産や契約の整理

通帳や契約書類をまとめ、必要な情報を私に共有。「いつか困らないように」と考えてくれる母の気遣いが感じられました。

私が取り組んだ「プレ終活」

一方で、40代の私は母のような切実さを持って取り組んでいるわけではありません。むしろ、「今を快適に、楽しく暮らす」ことを意識しながら、自分の生活を整えるプレ終活に自然と向き合っています。

私のプレ終活の具体例

1. 身の回りの物の整理

着ていない服や使わなくなった趣味の道具を手放すことで、部屋がすっきりし、暮らしが快適になりました。母の整理を手伝った経験が、大きなきっかけになりました。

2. 情報の記録

家計簿や健康記録をまとめることで、自分自身が管理しやすくなりました。これは家族への備えというより、自分の生活の効率化を目的としたものです。

3. 未来の計画を考える

旅行や趣味の計画を立てる中で、「やりたいことリスト」を作成。プレ終活は私にとって、未来を前向きに楽しむための第一歩になっています。

40代ではまだ思いが及ばない「終活」の視点

母の終活に触れる中で気づいたのは、40代の私にはまだ思いが及ばない事柄がたくさんあるということです。例えば、相続や医療の選択などは、現時点で実感が薄く、どこか遠い話のように感じてしまいます。しかし、母のように具体的に準備を進める姿を見ていると、いずれ自分にも必要なプロセスだと理解できるようになりました。

プレ終活から終活へ:方向修正しながら続けていく

私のプレ終活はまだまだ手探りですが、母の終活を参考にしながら、「未来の自分のため」「家族のため」に少しずつ形を整えていきたいと考えています。今は完璧でなくても、方向修正しながら続けていけば、やがてプレ終活は終活へと自然に繋がっていくはずです。

母の終活が私のプレ終活の道標となっているように、私の活動も未来の自分自身や家族への支えとなると信じています。この取り組みは、終わりを意識するものではなく、「より良いこれから」を築くための大切なプロセス。だからこそ、これからも前向きに、軽やかな気持ちで進めていきたいと思います。

まとめ

70代の母の終活と40代の私のプレ終活は、親子でそれぞれ違った形を取りながらも未来への備えを進めています。今後も方向修正を重ねながら、プレ終活を終活へと繋げていくつもりです。

未来への備えを考えたとき、「始めるのに早すぎることはない」という言葉があります。まずは、気軽に取り組めるプレ終活を気楽に続けてみようと思います。

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