終活と聞くと、「まだ先の話」「高齢になってから考えればいい」と思う方も多いかもしれません。しかし、私は最近の出来事を通じて、終活は日常のうちに進めておくべきものだと痛感しました。
なぜなら、非日常的な出来事が起こると、終活のように時間とエネルギーを必要とすることは後回しになってしまうからです。
今回は、私が体験した「非日常」の出来事を振り返りながら、終活を先延ばしにしないことの大切さを考えてみます。
突然の非日常——終活どころではない日々
先日、私は突発的な体調不良と家族のトラブルが同時に発生し、日常生活を乱されました。」
ある朝、目を覚ますとひどいめまいに襲われ、立ち上がることすら困難な状態に。病院で診てもらうと、自律神経の乱れが原因で、しばらく安静が必要とのことでした。普段なら何気なくこなしている家事や仕事が、突然できなくなり、日常生活すらままならない状況に陥ったのです。
さらに、そのタイミング母が緊急入院。病院での手続きや家族との調整に追われ、自分の体調が優れない中でも動かざるを得ませんでした。
このとき、ふと考えました。
「もし自分がもっと重い病気になったら? もし突然の出来事で身動きが取れなくなったら? そのとき、誰が手続きをしてくれるのだろう?」
終活とは、自分のためであると同時に、家族の負担を減らすための準備でもあることを実感した瞬間でした。
「余裕があるときに」ではなく「余裕があるうちに」
終活には、財産や保険の整理、エンディングノートの作成、家の片付け、医療や介護の希望をまとめることなど、意外とやるべきことが多くあります。
しかし、今回のように突発的な出来事が起こると、それらに取り組む余裕は一気になくなります。
「落ち着いたらやろう」ではなく、「今のうちにやっておく」ことが何よりも大事だと痛感しました。
日常の中で無理なく進める終活のコツ
とはいえ、「終活」と聞くと、何から手をつければいいのかわからず、気が重くなってしまう方も多いでしょう。
大切なのは、一度にすべてをやろうとせず、日常の一部として少しずつ進めることです。
例えば、こんな形で取り入れてみてはいかがでしょうか?
✅ 毎月1つ、重要書類を整理する(保険証券、銀行口座、契約書類など)
✅ エンディングノートを少しずつ書き進める(大まかな希望だけでもメモしておく)
✅ いらない物を1日1つ捨てる(片付けの延長として気軽に)
✅ 家族と終活について話す時間を持つ(元気なうちに意思を共有する)
終活は「特別な作業」ではなく、日常生活の中で自然に進めていくものと考えると、気負わず取り組めるはずです。
まとめ:「そのうちやる」は「やらない」と同じ
今回の経験を通じて、「終活は日常のうちに少しずつ進めるべきだ」と強く感じました。
「時間ができたらやろう」「まだ先でいい」と思っていると、いざというときには何もできなくなってしまうかもしれません。
だからこそ、「今のうちに」「できることから」少しずつ終活を始めてみることが大切です。
未来の自分のために、そして家族のために。
きっと、「やっておいてよかった」と思える日が来るはずです。
みなさんも、今日から小さな一歩を踏み出してみませんか?
「終活は、未来の安心のためのプレゼント」です。
今できることから、少しずつ始めていきましょう。

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